青少年のインターネット利用環境に関する2021年度の実態調査結果の速報を発表した。
平日1日当たりの高校生の平均利用時間は20年度より1時間3分増えて5時間31分だった。
中学生は1時間増えて4時間19分、
小学生は1時間1分増の3時間27分だった。
スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機などの利用時間を合計した。
ネットを3時間以上利用する高校生は77.5%、中学生は67.1%、小学生は51.9%に上った。 調査は青少年と、同居する保護者の各5千人、9歳以下の低年齢層の保護者3千人が対象。回答率は青少年67.9%、保護者70.2%など

スマートフォンを持たせた時期は、「中学1年生」27.6%、「小学5年生~6年生」20.6%の順に多かった。全体では、小学校入学前を含めて44.5%が小学生までにスマートフォンを持たせ始めている実態にあった。子どもにスマートフォンを持たせた理由(きっかけ)は、「子どもの所在地がわかるようにするため」が46.0%と最多、ついで「子どもにせがまれたため仕方なく持たせた」26.9%だった。
携帯電話・スマートフォンの1日の利用時間は、「30分未満」38.5%がもっとも多く、ついで「1時間以上2時間未満」17.1%、「2時間以上3時間未満」13.1%。ただ、使用時間は年齢が上がるにしたがって増える傾向にあり、小学校高学年以上の3割強は2時間以上利用。小学校低学年でも4.6%は2時間以上利用している。
子どもに携帯電話・スマートフォンを持たせたことによる影響については、43.6%が「何らかの影響があった」、56.4%が「影響は特にない」と回答した。児童・生徒別にみると、「何らかの影響があった」は、小学校高学年25.6%に対し、中学生は56.2%、高校生は62.4%と、倍以上の差があった。
具体的には、「夜遅くまで携帯電話・スマートフォンを使用し、睡眠不足になった」が19.6%ともっとも多かった。このほか、「親子間の会話が減った」11.2%、「勉強に集中できなくなり、成績が下がった」10.3%、「視力が落ちたり、肩こりや頭痛、めまいなどの不調を訴えるようになった」8.1%などもあった。逆に「親子間の会話が増えた」11.2%、「成績が上がった」4.8%
この結果を見る限り家庭環境に関して言えば、悪い影響ばかりではないが、学習においては悪影響になっているのは間違いない。
スマホやタブレットは活用の場が増え、さらには学習に利用できるものも増えた。一方、時間を忘れ見続けてしまうといった悪影響もある。
監視をするわけにはいかないため持たせる場合には、ある一定のルールづくりが必要かもしれない。
うまく使いこなし、かつ適切な息抜きと学習に利用できればいいと考える。
勉強も頑張りたい方は、自分でルールをひいたり、ご家族に手伝ってもらったりしてうまく自己コントロールをしてほしい。
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